フジテレビは29日、今月5日放送の番組「池上彰 緊急スペシャル!」で、日本についての韓国人へのインタビューを放送した際、「嫌いですよ」などとする字幕と実際の映像が異なっていたとして、おわびの文書を公式サイトに掲載した。2カ所合わせて約10秒、翻訳テロップ&日本語吹き替えナレーションと、韓国語映像の内容が違っていた。

 フジテレビによると、韓国女性が登場する場面ではテロップ&ナレーションでは、日本について「嫌いですよ。だって韓国を苦しめたじゃないですか」としているが、実際には「文化がたくさんあります。だから、外国の人がたくさん訪問してくれているようです」と話していた。この女性は、このインタビューの別の部分で、日本について実際に「嫌いですよ」と答えているという。

 男性が登場する場面でのテロップ&ナレーションでは、「日本人にはいい人もいますが、国として嫌いです」としているが、実際には「過去の歴史を反省せず、そういう部分が私はちょっと…」と話していた。この男性も別の部分で「嫌いです」と発言しているという。

 フジテレビ広報部によると、いずれも編集作業でのミスで、最終チェックが不十分であったため、誤った映像が流れてしまったという。担当スタッフによる意図的な編集ではないと否定している。「視聴者の皆様、インタビューにご協力いただいた方々、ならびに関係者の皆様におわび申し上げます。今後はこのようなことがないよう再発防止に努めてまいります」としている。