歌舞伎俳優市川海老蔵(37)と長男勧玄くん(2)が5日、歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎 十一世市川団十郎五十年祭」(11月1日~)の都内で行われた制作会見に出席した。夜の部「江戸花成田面影」で初お目見えする勧玄くんについて、海老蔵は「勧玄は幸せ者だと思っております。何事も経験」と喜んだ。

 写真撮影から登場した勧玄くんは、無数のフラッシュにまぶしそうに目をこすりながらも、カメラに手を振るなどした。間近でマイクを向けられる囲み取材も初体験。「お名前は?」に「ほりこしかんげん」。「大きくなったら何になりたいの?」に「おうじさま」。歌舞伎役者になりたいと言っているという勧玄くんのまさかの答えに、海老蔵は「初耳でした。家では(歌舞伎)十八番のせりふを言ったりします。ベースは歌舞伎で、副業として王子とか」と苦笑いだった。

 海老蔵の祖父11代目市川団十郎ゆかりの演目を並べ、功績をたたえる興行。海老蔵は「-成田面影」のほか「若き日の信長」「河内山」に出演予定で、初めて演じる河内山宗俊について「(片岡)仁左衛門のお兄さまに教わって作っていきたい」と語った。