TOKIOが出演する日本テレビ系バラエティー「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜午後7時)が20周年を迎え、名物企画「対決コーナー」を復活させる。メンバー5人が阪神電車とバトンリレーで競走する。過去の対決は1勝1敗。平均年齢は40歳となったが、17年ぶりとなった阪神電車との対決にメンバーは燃えた。

 TOKIOの松岡昌宏(38)は言った。「1勝1敗のままだった。あの決着をつけようぜ」。「ザ!鉄腕!DASH!!」が20周年を迎えるにあたり、メンバーでやりたいことを話し合った。負けず嫌いの男の提案に4人も同意した。

 「対決」は同番組の放送開始当初からの名物企画だった。メンバーがリレーで、さまざまなものと真剣勝負を繰り広げる姿が人気を呼んだ。軽飛行機、高級外車、ボート、流しそうめんなど、対戦相手は幅広かったが、中でも一番多く放送されたのが、電車との対決だった。JRの中央線や鶴見線、常磐線などと、バトンリレーで競走した。阪神電車とは過去に、「ジェットカー」と呼ばれる普通車両と2度の真剣勝負を繰り広げた。98年11月1日に放送された「阪神電車に勝てるか?」では負けたが、雪辱を期した同12月10日放送の再対決でリベンジを果たした。しかし松岡をはじめ、メンバーにとって、勝負はまだついていなかったようだ。

 このほど行われた収録では、ジェットカーは当時の5500系から5700系に進化していた。しかしTOKIOメンバーは、平均年齢23歳から、今回は40歳になっていた。対決に向けてトレーニングは積んだが、時の流れだけは止めることはできない。それでも勝負になると、全力疾走で“宿敵”に挑む姿に、スタッフも感動していたという。

 対決を終えた後、リーダーの城島茂(44)は「やはり体力は落ちてました。でも意地は出せた。平均40歳以上になっても『男の子たち』なTOKIOを見てもらえれば。(次は)30年を目指して頑張ります」と話した。長瀬智也(36)は「あの頃の自分に負けたくねぇっていう気持ちがあったから、17年前より真剣でした。感謝の気持ちを忘れずに頑張ります」。果たして勝負の行方は。来月8日放送。

 ◆「ザ!鉄腕!DASH!!」 「鉄腕!DASH!!」のタイトルで、95年11月に木曜深夜の放送枠でスタート。TOKIOが「限界に挑戦」をテーマに体当たり企画に挑戦。98年4月から日曜夜のゴールデンタイムに進出。00年から日本地図に「DASH」の文字を載せることを目標にした村作り「DASH村」がスタート。農作業体験やその奮闘ぶりが人気を呼んでいる。昨年はバラエティー番組視聴率でランキング第1位の平均18・4%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。