関ジャニ∞渋谷すばる(34)が初のカバーアルバム「歌」を来年2月10日に発売することが6日、分かった。ジャニーズアイドルでは異色の挑戦。「まだ自分のことを知らない方はたくさんいらっしゃる。こういうグループの中に歌を歌っているのがいますよと、分かりやすく示したかった」と意図を説明する。

 収録予定は8曲。「テーマの1つは、自分の中を通ったもの。知らないものはやらない。自分なりの解釈で、影響を受けた日本の名曲を伝えていきたい。いろいろな年齢層の方に響く並びにしました」。伝説のロックバンド、キャロルや、カラオケで歌う宇多田ヒカルの曲まで幅広く選んだ。オフコースの名曲など、オリジナルの印象が強烈で、カバーを避ける歌手が多い曲にも挑戦した。「僕はミュージシャンでも何でもない。ジャニーズのアイドルの立場やからこそ関係なく平気でできる。自分ならではのできることなのかな。そこは堂々とやろうと」。女性歌手も選んだ。「宇多田さん、松田聖子さんの曲を、わざと土臭くじゃないですけど、男性ボーカルが歌うギャップも面白いんじゃないかな」。

 以前、音楽番組でRCサクセションの「スローバラード」を歌い、その反響の大きさでカバー曲の影響力を知った。CDは整理しても300枚、レコードは1000枚以上所持するなど、音楽に深い愛情を抱く。しかし、ソロ活動は自分のやりたい音楽だけを追求する場とは捉えていない。「自分がやりたいことだけに酔うのだけは嫌。応援してくれるファンがいてできること。感謝しながら、ファン以外の方にも見たり聴いたりしていただけるアプローチを続けていければ。グループに何かを持って帰れるような活動をしていきたいと思います」。【近藤由美子】