横浜市の福富町で7日、日韓の文化交流イベントが行われた。韓国の旧正月を祝う「第3回餅つき大会」が開催され、約700人以上の地元住民や韓国人が訪れた。

 会場では、日本の文化として餅つきや“馬車道発横浜アイドル”がキャッチフレーズの「ポニカロード」による約30分間のライブが行われた。韓国は伝統音楽「パンソリ」や小学生のテコンドーなどを披露した。

 2009年に横浜市と韓国・仁川市がパートナー都市協定を結び、それ以降、両都市でさまざまな文化イベントを企画するキャンペーン「ヨコハマ・モシッソヨ!」が展開されている。「モシッソヨ」は韓国語で格好いいという意味で、今回も日韓親善活動の一環で行われた。

 福富町は横浜市を代表する繁華街。JR関内駅から徒歩圏内で、伊勢佐木町と野毛の間に位置する。多くの韓国料理店が軒を連ね「リトルコリア」とも呼ばれている。在日本神奈川県韓国人連合会の徐允錫(ソ・ユンソク)会長は「日韓関係の懸け橋の役割を果たしたいと思ってこのイベントを始めました。日韓が仲良くなるには市民レベルからの交流が大切。福富町のイメージも怖いではなく優しくて明るいに変わってくれれば」と話した。

 ポニカロードのライブには地元に限らず、千葉県や埼玉県からもファンが駆けつけた。太田あかりは「アイドルという文化を知ってもらう機会になったと思います」。横浜市出身の住吉かのんは「このイベントで福富町のイメージが変わりました。優しいおじいちゃんやおばあちゃん、子どももたくさんいて」。リーダーの入船あんは「これからも横浜の良さをPRしたい」と笑顔をみせていた。