第37回ヨコハマ映画祭授賞式が7日、横浜市の関内ホールで行われた。席上で、特別大賞の樹木希林(73)が、テレビ東京系「開運! なんでも鑑定団」で、発言を意図的にカットされていたとされる騒動の渦中にある、石坂浩二(74)の後任を熱望した。

 「(最近)セリフが覚えられないのよ。(中略)石坂さんの後を『なんでも鑑定団』でやれば、セリフを覚えなくていい。映らなくていい。毎週(収録に)行けば勉強になる。石坂さんのまま(しゃべらないでいれば)と思ったら2、3日前にプロデューサーから電話がきて『次の方が、もう決まっています』と…残念でした」

 ジョーク満載の樹木節は、その後もさく裂した。「あん」で共演し、主演男優賞を受賞した永瀬正敏(49)が登壇した際、司会に促されて横に並ぶと、永瀬のパートナーを“公開募集”した。

 「前の奥さん(小泉今日子)と別れる気持ちも分かる。誰かと再婚しない気持ちも分かる。でも…タバコ、吸いすぎかな? それを許せる方。子供を産める範囲の方、アプローチしてください」

 これには永瀬も「よろしくお願いします」と苦笑するしかなかった。

 この日は、永瀬とともに主演男優賞を受賞した渋川清彦(41)主演女優賞の綾瀬はるか(30)助演女優賞の河井青葉(34)最優秀新人賞の広瀬すず(17)杉咲花(18)藤野涼子(16)、監督賞受賞の是枝裕和監督(53=「海街diary」)と橋口亮輔監督(53=「恋人たち」)らが登壇した。

 「海街diary」は作品賞、監督賞、瀧本幹也氏の撮影賞、主演女優賞、最優秀新人賞の最多5部門を受賞。また「お盆の弟」は、単館系の作品ながら足立紳氏の脚本賞(「百円の恋」も対象作品)含め4部門を受賞。助演男優賞の光石研(54)は、舞台出演の都合で授賞式前に行われた「お盆の弟」の上映会時に1人だけの授賞式を行った。