宝塚歌劇団は15日、9月4日付で退団する月組トップスター龍真咲(りゅう・まさき)の後任とし、9年目の同組2番手スター珠城(たまき)りょうが次期トップに就任することを発表。天海祐希以来のスピード昇格となった。

 珠城は、10月14日初日の東京・文京シビックホール公演「アーサー王伝説」に、現トップ娘役の愛希(まなき)れいかをヒロインに迎えて主演することも発表され、これがトップ初作品となる。

 08年入団の珠城は今春、9年目に入ったばかりで、8年半で組のセンターに立つ。

 劇団によると、80年以降のトップスター制度が定着して以降は、新人公演学年だった6年半就任の天海祐希に次ぐ早期での就任となる。昨年5月に退団し、レジェンドと呼ばれた在位6年超えの前星組トップ、柚希礼音(ゆずき・れおん)もトップ就任は11年目だった。

 珠城は172センチの長身、恵まれた体格で、男役らしいたたずまいが特長。フェアリー系、少年系のような細身美少年タイプが増えた近年のスターの中では、男らしさと野性味で個性を発揮してきた。

 自身も「男役が大好きで、雰囲気もくさいような“ザ・男役”を求めていきたい。オラオラ感をどんどん出していきたい」と話している。