マドンナ(57)が現地時間の16日夜、オーストラリアのブリスベンで公演を2時間半近く遅延させ、ファンを激怒させたという。米情報サイトTMZによると、コンサートは午後9時に開演予定だったが、マドンナがステージに現れたのは午後11時22分だったらしい。

 10日のメルボルン公演でも2時間遅刻した上、泥酔状態でのパフォーマンスの後、「あれは演技だった」と言い訳していたマドンナ。これまでにも、何度も遅刻し、様々な理由をつけていたマドンナだが、今回は最悪だった。怒ったファンはブーイングを起こし、会場のブリスベン・エンターテインメントセンターを去り、チケット代の返金を求める人たちが相次いだらしい。

 結局、公演が終わったのは午前1時で、最後まで残ったファンが家路につくための終電時間の12時15分を大幅に過ぎたころだった。このため、多くのファンがタクシーに乗るため、長い列を作っていたという。

 「ライク・ア・ヴァージン」の演奏中、足元が大きくフラついていたというマドンナは観客らに向かい、「開演が遅れたけど、こんなことは滅多にないことよ。皆が早く着きすぎたのよ。あなたたちが、家でヘアやメークに時間をかけるべきだった。そうすれば、私が遅刻したことにはならなかったのに」と開き直っていたらしい。(ニューヨーク=鹿目直子)