4月いっぱいでフジテレビを退社する加藤綾子アナウンサー(30)が25日、都内の同局で新番組「スポーツLIFE HERO’s」(来月2日スタート、土曜深夜0時35分、日曜午後11時15分)の発表会見に出席した。同番組でキャスターを務める。1月末の退社発表後、フリーになる自分について取材陣の前で初めて語った。

 加藤アナは同番組の日曜日のキャスターを務める。会見にはコンビを組む佐野瑞樹アナウンサー(44)と出席した。番組スタート時は同局社員だが、5月1日からフリーとなり、そのまま出演を続ける。待遇の違いなどについて質問が出ると、佐野アナが「急に偉そうになるのが不安。ガラッと変わってしまうのでは、そういうボス資質もある」と冗談めかして答えると、加藤アナは「5月1日の私に注目してください。急にギラギラしたり、高い物を身に着けたりとか」と応じて笑わせた。

 フリー転向後の自分について「気持ちが変わるのは想像がつかないのですが、自由な時間が増えるので、行動が変わると思います」と話した。スポーツ情報を伝える番組は初挑戦で「(スポーツの)試合を見に行って勉強したい」と「自由な時間」も仕事に有効活用するつもりだ。

 3月末までは「めざましテレビ」(月~金曜午前5時25分)の生放送に出演し、その後、バラエティー番組などの収録に臨む生活が続くが、4月1日に「めざまし」を卒業後、生活は一変する。「自分がスポーツキャスターになると予想したことがなかったので驚きました。今年はリオ五輪、4年後に東京五輪がある。『大丈夫かな』と思ったけど、スタッフから『スポーツに興味がなかった人でも楽しめるように、その目線を生かして』と言われました」。

 取材したいアスリートにフィギュアスケートの浅田真央(25)を挙げた。「アナウンサー試験を受けた時、会ってみたい人に浅田選手の名前を書きました」。特番でインタビューをしたことはあるが「練習も含めて取材して、彼女自身が発する言葉以外の面も引き出したい」と話した。

 来月23日に31歳になる。「結婚は20代の時から憧れています。いつかは結婚したい。こっそりと頑張ります」と笑顔で語った。【小谷野俊哉】

 ◆加藤綾子(かとう・あやこ)1985年(昭60)4月23日、神奈川県生まれ。国立音大卒業後、98年にフジテレビ入社。これまでのおもな担当番組は「めざにゅ~」「めざましどようび」「ホンマでっか!?TV」「バイキング」「めざましテレビ」など。同期は椿原慶子アナら。08年10月から09年3月までトークバラエティー番組「カトパン」に出演。中高の教員免許、漢字検定2級取得。血液型O。