NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の27日の平均視聴率が、24・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、4月4日の放送開始以来の自己最高を記録したことが28日わかった。これまでの最高は21日の24・4%だった。

 「とと姉ちゃん」は前日27日の回が20・7%(同調べ)と自己最低タイだっただけに、1日にして見事なカムバックとなった。依然として放送開始から、すべての回で視聴率20%超えを続けている。ゴールデンウイークを迎えて、さらに伸ばすか期待大だ。

 27日の回は、仕出し屋「森田屋」に住み込みで働くことになった小橋一家だが、弁当の配達で「松」と「竹」の弁当を間違えて配達してしまい、客や仕出し屋の主人兼板前の宗吉(ピエール瀧)に激怒される。得意先を謝って歩く常子(高畑充希)らは、本来、安い「竹」の弁当のところに豪華な「松」を配ってしまった先にも、わざわざ謝りにいった。

 その理由を問われて常子が「商いをしていくためには、心意気が大切と思う」と答えると、大女将まつ(秋野暢子)に一気に気にいられるという話だった。

 ピンチ一転してチャンスになるという話は朝ドラの気持ちの良い筋書きで、視聴者は期待してみたのかもしれない。視聴率も最低から一気に自己最高というストーリーとリンクしたカムバックとなった。