芥川賞作家で芸人の又吉直樹(35)が、自らの文学体験などをつづった「夜を乗り越える」(小学館よしもと新書)が6月3日に発売される。又吉の初めての新書で、小学館とよしもとクリエイティブ・エージェンシーが共同で立ち上げた「小学館よしもと新書」レーベルの第1弾として刊行される。

 少年期から読んできた数々の小説を通して、「なぜ本を読むのか」「文学の何が面白いのか」「人間とは何か」など数々のテーマに迫る。大ベストセラーとなった芥川賞受賞作「火花」創作秘話を初公開し、憧れの作家太宰治への思いも明かす。

 同著で又吉は「本は賢い人たちのためにだけにあるものではありません。明日からバンドをやろうという人や芸人をやろうという人が読んでもいいものです。むしろ、彼らとの方がめちゃくちゃ相性がいいものです」とつづっている。

 「小学館よしもと新書」は2カ月に1~2冊を刊行予定で、第2弾はトータルテンボス藤田憲右の「ハンパねぇ!高校野球」(7月3日発売)、第3弾は千原兄弟・千原せいじの「がさつ力」(8月3日発売)。