NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK総合午前8時)の29日の平均視聴率が、21・9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが31日わかった。前日28日も同じだった。

 これまでの最高は、4月27日の24・6%。同26日の回が20・7%と自己最低タイだった。初回から連続20%超えを続けている。

 29日の回は、就職してタイプライターとなった常子(高畑充希)だが、一向にタイプの仕事が回ってこない。仕事を仕切る先輩の早乙女朱美から、ついに仕事をもらったが、それはタイプの遅さを見せつけられる試練だった。

 男性営業部員が飛び込んできて「手が空いている人はいないか」という。女性のタイピストらは相手にしない。常子が「私で良ければ」と手を挙げてしまった。きつい目でにらむ先輩タイピストたち。

 常子が営業部に行くと山のような書類の整理と清書を頼まれる。1人で整理していると、勤務時間を経過して夜までかかってしまった。そこに通りかかった給仕のおじさんが「手を出して」という。常子が手を出すと「頑張っている人には」と言ってキャラメルを一粒くれた。給仕さんのささやかな心がけがうれしく心に染みた、という回だった。