歌舞伎俳優市川海老蔵(38)が7日、東京・六義園で、7月2日初日の歌舞伎座「七月大歌舞伎」の取材会を行った。昼の部「柳影澤蛍火 柳澤騒動」で柳沢吉保を演じる海老蔵は吉保が築園した同所を訪れた。

 吉保が悪事に手を染めながら、徳川綱吉の信任を得て出世していく物語。海老蔵は「人の性(さが)、欲を表現できれば。やったことのない部類の役なので、今までにない僕に会いに行くことを考えています」。

 昼の部は他に「流星」、夜の部は「荒川の佐吉」「鎌髭(かまひげ)」「景清」。7月26日まで。

 取材会後、海老蔵は東京五輪の組織委員会に助言する「文化・教育委員会」への出席を控えていた。政治資金の公私混同問題が指摘されながら続投を表明した東京都の舛添要一知事について、海老蔵は「リオ五輪も近い。閉会式にも影響してくるので、継続なら継続、継続しないならしないで、決断は早い方がいい。都民の意見が重要視されるところまできてしまった」と、問題は収束には至っていないとの見方を示した。

 また、体調不良で当面の休養を発表したフリーアナウンサーで義姉小林麻耶については「大丈夫なんじゃないのかね。頑張りすぎたんじゃないの。どこが急激に悪いということではないので、休めば治るんじゃないの。責任感が強い人。『キャラを無理に作って疲れた』と言われてますけど、キャラはあのままです」。