タレントの石原良純(54)が、父で元東京都知事の石原慎太郎氏(83)への思いを語った。

 良純は9日深夜放送のテレビ東京系「巷の噺」に出演。MCの笑福亭鶴瓶から「お父さん、おもろいな」と慎太郎氏について話を振られた。

 慎太郎氏は7月31日に投開票された東京都知事選に当時出馬中だった小池百合子氏について「大年増で厚化粧の女に、任せるわけにはいかないよ」などと発言するなど、これまでにもさまざまな言動で物議をかもしたが、そんな父について良純は「悪い人じゃないっていうか、面白いですよ」と語った。

 しかし良純は、「でも、あれだけ面白いのにあんまり話をしないんですよ、僕らと。子どものころから」と慎太郎氏と会話をする機会が少なかったという。良純も子を持つ親となり、「父親って(子どもに)『こういうふうになったらいいな』とか、『これを教えてあげたい』とか思うじゃないですか」と語ったが、子どもの教育に熱心でなかった慎太郎氏に「そうした思いがなかったのか」と尋ねてみたところ、「いいんだよそんなの。人は人の言うことなんて聞かないんだ。人っていうのは感性で生きるもの。人に何か言われたって人生なんか変わらん」と言われたことを明かした。

 「(慎太郎氏は教育に)興味がなかった。それは“教育方針”じゃないんです。つまんないから。そんなことやってるより自分が何かやってるほうが楽しいから。それ(子どもの教育)に割く時間が惜しいだけなんです。ホントにそういう人なんですよ」と良純。鶴瓶から「でも、(慎太郎氏は)楽しそうに生きてる。楽しそうに生きているのを見た子どもたちが『ああいうふうに楽しそうに生きよう』って思うんやないの?」と尋ねられたが、即座に「『あの人は楽しく生きて周りに迷惑を掛けているから、ああなっちゃいけないな』って思うわけですよ」と反論し、「もうすこし親がちゃんと言った方がいいと思う」と自身の教育論を述べた。

 しかしそんな父の近著「天才」を読んだ良純は、「あ、この人はしゃべる人じゃなくて物を書く人なんだな。だからこの人に何か聞いても仕方ないんだ。『本を読め』っていうことなんだな」と理解したと明かし、「僕の中では決着がついた」と語った。