劇団EXILE青柳翔(31)が主演、EXILEのAKIRA(34)三代目 J Soul Brothersの小林直己(31)らが共演した映画「たたら侍」(錦織良成監督、来年公開)が、カナダ・モントリオール世界映画祭(25日開幕)のワールド・コンペティション部門に出品されることが10日、分かった。

 「たたら侍」は戦国時代の出雲が舞台。青柳が演じる主人公の青年が侍を目指して村を出るが、武力と平和の葛藤に直面し、もがきながら成長していく物語。青柳は「日々悲しい事件や悲惨な出来事がある中、少しでも平和な未来が訪れて争いがなくなるように、というメッセージが込められている作品だと思うので、たくさんの方に伝わればとてもうれしいです」と話している。

 青柳は12年、主演映画「渾身 KON-SHIN」(錦織良成監督)で、同映画祭の招待作品の出演者として出席している。その際に映画祭創始者で最高責任者のセルジュ・ロジーク氏から「黒沢明映画の三船敏郎のようだ」と絶賛され、授賞式では主演女優賞のプレゼンターに急きょ起用されたこともあった。

 同映画祭のワールド・コンペティション部門に出品された日本映画では、99年「鉄道員(ぽっぽや)」で高倉健さんが最優秀男優賞、10年「悪人」で深津絵里が最優秀女優賞を受賞したほか、06年「長い散歩」と08年「おくりびと」がグランプリ(最優秀作品賞)に輝いている。