シンガー・ソングライター秦基博(35)が、松山ケンイチ(31)主演の映画「聖(さとし)の青春」(11月19日公開、森義隆監督)の主題歌を担当することが1日、分かった。書き下ろした新曲「終わりのない空」(10月発売予定)で、作品をさらに盛り上げる。

 同映画は、かつて「東の羽生善治、西の村山聖」と呼ばれた、松山演じる天才棋士・村山の、わずか29年の一生を描いている。秦自身、今年5月に作品を試写し「将棋を通した魂のぶつかり合い、病気という困難に直面しながらも、名人という夢に突き進んでゆく姿に感動をおぼえました」と感銘を受けた。サビの歌詞にも、村山が手記に残していた「人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ」という言葉からくみ取った思いを反映させた。

 森監督も「生きることの中にある希望を歌いあげてくれました」と絶賛している。

 秦にとっても14年、映画「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌「ひまわりの約束」がヒットし、昨年も「水彩の月」(映画「あん」)「Q&A」(映画「天空の蜂」)と話題作の主題歌を担当してきた。今回も「映画とともに『終わりのない空』を受け取っていただけたらうれしいです」と話している。