スター・ウォーズ(SW)シリーズの第1作「新たなる希望」(77年)の冒頭10分前には何が起こっていたのか。12月公開の新作「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」でSW原点ともいえる謎が明かされることが15日までに分かった。同時発表のポスターは、美しい海岸と帝国軍デススターという異様な組み合わせとなっている。

 新作のギャレス・エドワーズ監督(40)は作品の最後について「『新たなる希望』の冒頭にどこまで近いかと言うと…いや、やめておく。ネタバレになる」と意味深に語る。

 SWオタクの監督が、創始者ジョージ・ルーカス氏(70)が言う「SWの世界には別の形で語られるべき物語がある」という壮大な構想に沿って「原点」の裏側に迫り、SWスタートの10分前までを描こうとしていることだけは確かだ。ポスターは旧シリーズの荒廃とした状況とは対照的な豊かな自然を暗示している。

 第1作のオープニングには「…反乱軍は奇襲攻撃で初勝利を手にした。反乱軍のスパイは究極兵器の設計図も盗み出す。デス・スターと呼ばれ惑星を丸ごと粉砕できる破壊力を備えた恐るべき武装宇宙要塞(ようさい)だった…」のロールが流れる。

 新作の内容はまさにこれで、レイア姫が設計図を手に故郷への帰路を急ぐシリーズの出発点につながる。反乱軍の一員として今作のヒロインを務めるフェリシティ・ジョーンズ(32)は「ヒーローらしからぬ者たちが力を合わせ、不可能な任務に挑む物語です。イベントのたびにSWファンの愛を感じています」と意欲を新たにしている。