今年のアカデミー賞で悲願のオスカーに輝いた俳優レオナルド・ディカプリオ(41)が、3日にホワイトハウスで開催されるイベント「サウス・バイ・サウス・ローン」で、オバマ米大統領と気候変動について議論することが明らかになった。

 オバマ大統領と気候科学者のキャサリン・ヘイホー博士と共に、「未来の世代のために、この惑星を守ることの重要性」をテーマにディスカッションを行うことが発表された。その後、環境保護問題に熱心に取り組んでいるディカプリオが自らが世界各地を回って取材したドキュメンタリー映画「ビフォア・ザ・フラッド」も上映されるという。サウス・バイ・サウス・ローンは、変化を目指す様々な活動や芸術、音楽を紹介するもので、ホワイトハウスの公式サイトからライブストリーミング中継される。

 「ビフォア・ザ・フラッド」は、ディカプリオが出演とプロデューサーを兼任し、約3年にわたって世界各地を巡って地球温暖化の真実に自ら立ち向かってきた渾身の作品。ディカプリオは、これまでも環境保護活動に1500万ドルを寄付したり、国連の環境サミットでのスピーチやローマ法王と環境問題で意見交換するなど、気候変動に関して積極的に啓蒙活動を行っている。「気候変動は我々にとって最大の脅威」と訴えてきたオバマ大統領とどのような議論を交わすのか注目されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)