脚本家倉本聡氏(81)が16日、都内で会見し、同氏が率いる劇団「富良野GROUP」(北海道富良野市)の活動を、来年1月から各地で上演する舞台「走る」を最後に、終了する考えを明らかにした。

 倉本氏は「『富良野GROUP』の公演に僕が関係するのはこれが最後」とした上で「『富良野-』の芝居は、自分が(脚本を)書いてその都度やっていたが、書き手がいないと、なかなか『富良野-』の芝居にならないという感じがある」と話し、活動を終える意向を示した。

 また、自分の舞台演出についても「体が続かないから、これでおしまいにしようと思っている」。

 「富良野GROUP」は倉本氏が主宰した「富良野塾」(2010年閉塾)出身の俳優らで構成している。

 舞台「走る」は舞台上で俳優たちが、走り続けながら演じる作品。来年1月から3月にかけ、富良野をはじめ東京、福島、静岡、名古屋など全国17カ所で上演する。