宝塚歌劇団は26日、来年4月30日付で退団する宙組トップ娘役、実咲凜音(みさき・りおん)の後任について、固定的なトップ娘役は、当面設けないことを発表した。

 劇団は「作品ごとに配役を行うことで、さまざまな娘役がそれぞれの個性を発揮し、バリエーション豊かで魅力的な公演をお届けしたい」とし、公演ごとに柔軟な配役をしたいという。

 またこの日、来年の宙組公演と、主演も発表。来年6月9~20日の宝塚バウホール公演「パーシャルタイムトラベル 時空の果てに(仮題)」(作・演出=正塚晴彦氏)には、桜木みなとの主演が決定。

 トップ朝夏まなとは、同6月6~11日に大阪・梅田芸術劇場、東京・文京シビックホールで同23~28日に、主演公演「アメイジングステージ A Motion(エース モーション)」(作・演出=齋藤吉正氏)を予定する。

 劇団では、両公演のヒロイン役について「未定」とし「決まり次第、発表します」とした。

 本拠地作としては、来年8月18日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「ミュージカル・プレイ『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~」(作・演出=上田久美子氏)「レヴューロマン『クラシカル ビジュー』」(作・演出=稲葉太地氏)も決まり、同じくこの日、発表。相手役キャストなどは未定になっている。

 トップ娘役を固定しなかった例としては、近年では、10年9月に雪組新トップに音月桂が就いた際、主演娘役を設けず、11年1月の本拠地お披露目「ロミオとジュリエット」などを上演したケースがある。