EXILE一族の新グループ「THE RAMPAGE(ザ・ランページ)」が28日、ラゾーナ川崎で、メジャーデビュー記念イベントを開催した。下積みを経て今月25日に念願のデビュー。ファン8000人の前で喜びの“産声”を上げた。

 デビュー曲「Lightning」を歌い終えたボーカル川村壱馬(20)は、メジャーデビューの喜びをかみしめるように語った。「ここまで来ることができたのも、HIROさんを始めとするスタッフの皆さんや、先輩方の築き上げてきたものがあったからです。支えてくださる方がいなければ、今、自分はここに立っていないので」と声を詰まらせて涙した。RIKU(22)浦川翔平(19)ら他のメンバーも涙声であいさつした。

 14年4月にグループを結成。デビューまで2年9カ月を要したのはEXILE一族のグループで最長だ。結成当初、山梨で2週間の合宿を経験した。山本彰吾(21)は「7キロ走った後、近くのお寺で座禅を組み、正座でご飯を食べて…。きつかったけど、精神が鍛えられました」。15年に先輩グループ三代目J Soul Brothersの全国ツアーに裏方スタッフとして同行し、設営などを手伝った。関係者はこの日「パフォーマンスだけでなく、EXILE一族としての人間性を磨く期間でした」と説明した。

 三代目JSBのELLY(29)を兄に持つLIKIYA(26)は「兄貴のグループは憧れ。すごい先輩方でもあるんですけど、自分たちもEXILE TRIBE(一族)の新星として追いつけ追い越せでやっていきたい」と意気込んだ。「ランページ」とは「暴れ回る」の意味。リーダーの陣(22)は「ここがスタートだと思うと泣いている場合じゃない。覚悟を持ってアーティストとしてやっていきたい」と気を引き締めていた。