落語家の立川志らく(53)が、自身の発言が石原慎太郎元東京都知事の病気を嘲笑したものだと疑われ、反論。発言の真意を説明した。

 志らくは20日、コメンテーターを務めるTBS系「ひるおび!」に出演した。この日は豊洲市場の移転問題を検証する東京都議会の調査特別委員会(百条委員会)で石原氏の証人喚問が行われ、石原氏は「記憶にございません」と連発。また、2年前に発症した脳梗塞の後遺症で「患部が海馬で記憶の箱がうまく開かない。全ての字、ひらがなさえ忘れた」とも証言した。これに対し、志らくは「作家がひらがなを忘れてしまったというのは衝撃的だった」と驚いたが、その発言が一部ネット上で曲解されてしまった。

 志らくは21日にツイッターで「ひるおび放送で私が石原慎太郎さんの病気を嘲笑ったと一部言われています」と騒動に触れた。しかし志らくにとって石原氏は、師匠である故・立川談志さんの親友であり、立川流の顧問も務めた人物。豊洲問題で渦中の人となった石原氏に対し、ツイッター等では落語家らしくイジったり切ったりしているが、それらはすべて愛情からくるもの。今回の発言について「嘲笑ったのではなくショックを受けたのです。作家がひらがなを忘れた!と、あの慎太郎さんが、とショックを受けたのです」と説明。「決して言い訳ではなく私が石原さんの病を揶揄するなんてあり得ない」とした。