女優広末涼子(36)が約5年ぶりに舞台に出演することが3日、分かった。野村萬斎(50)主演の「シャンハイムーン」(来年2月初日予定、東京・世田谷パブリックシアター)に出演する。広末が野村と共演するのは初めて。

 広末は「約5年ぶりの舞台になりますが、稽古も始まっていない今からワクワク待ち切れない思いです。萬斎さんのお芝居をそばで体感できることにも期待感が膨らんでおりますが、舞台経験の浅い私が足を引っ張ってしまわぬよう、精いっぱい努めさせていただきたいです」と期待と緊張の心境をコメントした。広末は12年「ぼくに炎の戦車を」以来の舞台。

 井上ひさし氏の戯曲で、1934年の上海を舞台に、中国近代文学の祖である魯迅と日本人の交流を描く群像劇。広末は、魯迅の第2夫人の許広平を演じる。仕事の助手、妻として夫に尽くす優しさと新しい時代の女性であろうとする強さを併せ持つ役柄。

 野村は「戦争への影が色濃くなる1930年代の激動の上海で、ただの夫婦関係だけではない、同志としても固い絆で結ばれている2人という関係なので、透明感の中にも、いろいろな表情が垣間見られる広末さんと一緒に、どんな夫婦像をつくりだせるか、とても楽しみ」とコメントした。