石原裕次郎「昭和たずねびと」、森昌子「なみだの桟橋」などを手がけた作詞家の杉紀彦(すぎ・のりひこ、本名杉野明夫=すぎの・あきお)さんが17日午前1時57分、肺炎のために都内の病院で亡くなっていたことが25日、分かった。関係者が発表した。81歳だった。東京都出身。通夜、葬儀は近親者で既に済ませている。

400曲以上の作詞を手がけ、菅原洋一とシルビアのデュエット曲「アマン」、美空ひばり「海にむかう母」、小林旭「哀愁列島」、島倉千代子「風のみち」など多くのヒット曲がある。

作詞活動以外にも、NHKや民放各局で多くの番組やステージに関わってきた。NHKラジオの「はつらつスタジオ505」と後続の「きらめき歌謡ライブ」の構成を計33年間務めた。ラジオ日本の「杉紀彦のラジオ村」のパーソナリティーは25年担当。

歌手としても「夢織りびと」「人生よ、いま薫れ」を発売。書籍は詩集「あなたのそばに」3部作や「詩集日記」「流れる」「絆」などがある。

日本レコード大賞の「アルバム企画賞」も受賞した。