和歌山電鉄貴志川線の貴志(きし)駅で“駅長”を務めて人気の三毛猫たま(9)が欧州のドキュメンタリー番組に出演することになり、同駅で撮影が行われた。

 手掛けるのはフランス在住の女性監督、ミリアム・トネロットさん(40)。アニメの猫が世界各地を飛び回り、現実の猫との交流を通して人間社会を風刺的に描く内容で、タイトルは「人間の鏡としての猫」。

 ロケは朝から夕方まで続き、たま駅長はさすがに疲れた様子。それでも堂々の演技を披露した。トネロットさんは「フランスでも最近は猫ブーム。(駅長という)仕事をする猫の目から人間がどう見えるのか描きたい」と話した。

 英国や米国などで6月まで撮影し、12月中旬に約1時間の作品にまとめる。フランスやドイツで衛星放送される予定という。