故ジョン・レノンさんの妻オノ・ヨーコさんが、レノンさんの楽曲「イマジン」を映画の中で無断使用されたとして制作会社などを相手に配給中止などを求め提訴したが、ニューヨーク連邦地裁は2日、「米の著作権法は作品を批評や引用に用いる権利は保護している」として訴えを退ける判決を下した。AP通信が伝えた。

 オノさんは判決について声明で「著作権所有者の権利を弱めるもので残念」と述べ、控訴すると表明。一方、制作会社側は判決を歓迎するコメントを出した。

 APによると、ヨーコさんは4月に公開されたドキュメンタリー映画「エクスペルド/ノー・インテリジェンス・アロウド」に「イマジン」が15秒間無断で使用されており、「使用許可を判断、決定するという基本的な権利を奪われた」として制作会社プレミスメディアらを提訴していた。

 これに対し、制作会社側では「(オノさんの主張は)表現の自由を妨げるものだ」として反論していた。