吉本興業所属の漫才師中田カウス(60)宅に脅迫文が送られた事件で、漫才師の前田五郎(67)が「週刊朝日の記事で犯人と名指しされ、名誉を傷つけられた」として、出版元の朝日新聞出版と記事執筆者に計1100万円の損害賠償などを求める訴訟を30日、大阪地裁に起こした。

 訴状によると、週刊朝日6月5日号に「『犯人』は吉本芸人だった」との題名で、カウスに脅迫状を送ったのが前田であると名指しする記事が掲載された。

 前田側は「脅迫はしておらず、記事は完全な虚偽。芸能人としての生命を絶たれ、多大な精神的苦痛を受けた」としている。

 週刊朝日の山口一臣編集長は「訴状が届いていないので詳細は分からないが、記事には自信を持っている」とコメントしている。

 [2009年9月30日18時58分]ソーシャルブックマーク