◆猿岩石のユーラシア横断

 お笑いコンビの猿岩石(有吉弘行・森脇和成)の2人は、日本テレビ系の「進め!電波少年」内でヒッチハイクでユーラシア大陸を横断するという企画の挑戦した。96年4月13日、いきなり連れてこられた香港番組企画を知らされ、10万円を渡されただけで出発。作家沢木耕太郎氏が同様のルートを旅した著書「深夜特急」がヒントになっていた。芸のない2人だったが、連日の野宿や、栄養失調から入院したり、現地の警察に逮捕されるなど体を張った行動が人気を呼び放送した「進め!電波少年」は視聴率が5%上がったといわれた。同年10月にロンドンに到着した。著書の「猿岩石日記」は100万部を超えるベストセラーとなり、CD「白い雲のように」も大ヒット。

 だが、帰国後、途中で飛行機を利用していたことが判明した。日本テレビによると飛行機を利用したのは、タイ・バンコクからミャンマー・ヤンゴン間(約600キロ)、ヤンゴンからインド・コルカタ間(約1000キロ)、テヘランからアンカラ間(約1600キロ)の3区間。安全上の理由からであると説明された。

 [2010年1月25日20時54分]ソーシャルブックマーク