スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(61)が19日、都内で、日清製粉のテレビCM発表会に出席し、同社創業110周年の記念CMを制作したことを発表した。

 「コニャラ」という名前の子ネコが主人公。空から降ってきた麦わら帽子を被るなど、コミカルな動きをしている。鈴木氏は「筆でネコの絵を描いてみたら、うまくいった。宮崎駿監督にも『今までで一番いいよ』とほめてもらった」と、子ネコを選んだ理由を説明。「これをきっかけに、ネコの長編を作るかも」と意欲的だった。筆ペンを使った作品は、スタジオジブリでは初めて。

 歌手の森山良子(62)と矢野顕子(55)が初のユニット「やもり」を組み、このCMの主題歌「ただいまの歌」を提供した。鈴木氏は主題歌について「ネコが寝転んだり、歩いたりする様子には、矢野さんの声が合うと思った。森山さんは僕らの青春時代のあこがれで、大好きだった」と話した。CMは20日から全国で放送される。

 [2010年3月19日18時4分]ソーシャルブックマーク