俳優成宮寛貴(28)が28日、大阪市内で、4年ぶりの舞台「太陽に灼かれて」へ意気込みを語った。1930年代、スターリン支配下のモスクワを舞台に、引き裂かれた男女の悲劇を描く。軍を離れ故郷に帰ってきたピアニストを演じる成宮は「死を覚悟した男の切なさ、はかなさ、色っぽい人物像にひかれた」といい、4年ぶりの舞台出演を決めた。

 もともと、00年に宮本亜門演出の舞台でデビューしたが、ここ4年は舞台を敬遠していた。というのも「公演中は自分の生活が止まっちゃう。劇場と家の往復で、飲みにも行かないし、友達からの電話にも出なくなっちゃう」そうで、精神的に追い詰められ、舞台から離れたのだという。だが、芸歴10年を過ぎ、役者としての自分を見つめ直すべく、再挑戦したくなったという。

 東京公演(銀河劇場)は7月24日~8月9日、愛知公演(刈谷市総合文化センター)は同13日、兵庫公演(県立芸術文化センター)は同19日~21日。