SMAP草なぎ剛(37)が地デジ普及促進メーンキャラクターとして「最後の任務」を果たした。10日、JR山手線の貸し切り電車で行われた地デジPRイベントに出席。草なぎが地デジ関連イベントに登場するのは、今回が最後になる予定。

 草なぎがメーンキャラクターに就任したのは06年。09年には飲酒騒動を起こし、一時解任された。復帰を望む声に押される形で、約3カ月後に再登板を果たした。出演料を辞退した上での再登板だったが、PRイベントには以前にも増して精力的に携わってきた。

 「寂しい気持ちもありますが、地デジ化を一生懸命進めてきました。来る日は来るんだなと」。山あり谷ありの5年の任期を終え、感慨深げな表情を見せた。

 10日は山手線を1周する車内でNHK、民放各局に対し、それぞれPRに努めた。約1時間の電車の旅に、「いい旅でした」と笑顔を見せた。つり革につかまりながら、車内でドラマ撮影を行った経験など、山手線に関する思い出を語り始めた。「1週間前には新宿から山手線に乗りました。結構乗っているんですよ」。国民的グループのポジションからは想像がつかない意外な告白は、取材陣を驚かせた。

 7月24日の地デジ完全移行まであと2週間。「SMAPは今年で20周年。いろいろ重なりました。(地デジ完全移行の)7月24日がいいスタート、いいきっかけになれば」。テレビ新時代の幕開けとともに、記念イヤーを迎えたSMAPの新たな幕開けも誓った。