テレビドラマや映画の脚本を多数手掛け、10日に70歳で死去した市川森一さんの葬儀・告別式が17日、長崎市茂里町の法倫会館で営まれた。約500人が参列し、出身地の長崎を愛し続けた名脚本家との別れを惜しんだ。

 長崎県の中村法道知事は「帰らぬ人となったことがいまだに信じられない。常に長崎県のことを気に掛け、応援団として大きな存在だった。いつまでもふるさと、長崎を見守っていてください」と弔辞を述べた。

 市川さんは長崎県諫早市出身。テレビ「ウルトラマン」シリーズや「太陽にほえろ!」、NHK大河ドラマ「黄金の日日」のほか、映画「異人たちとの夏」など数々の脚本を担当。長崎を舞台にした映画「長崎ぶらぶら節」の脚本や小説「蝶々さん」を執筆した。

 長崎歴史文化博物館の名誉館長や県ブランド大使も務めた。