NTTドコモは22日、春商戦向けのスマートフォン(多機能携帯電話)の新商品を発表した。小中学生向けスマホなど計9機種を25日以降順次発売する。

 タブレット型端末では、期間限定、一定の契約条件でのキャンペーン価格で端末代を9975円に抑えた中国・華為技術の「dtab」など2機種を売り出す。

 小中学生向けスマホはシャープ製で、閲覧サイトを制限する機能があるなど、子どもでも安心して利用できるのが特徴。ソニーの「エクスペリアZ」は大きくて高精細な5型フルハイビジョン画面で、約1310万画素のカメラなどを備えた。

 高速通信サービス「LTE」の中でも業界最速となる通信速度に対応した端末も用意した。

 ドコモがスマホ向けなどで手掛ける動画配信サービスを、自宅のテレビで楽しめる小型装置も3月以降発売する。

 ドコモの加藤薫社長は22日に東京都内で開いた発表会で、タブレットのキャンペーン価格は「(米アマゾン・コムのタブレット)キンドル・ファイアより求めやすい値段だ」とし、動画配信などでアマゾンに対抗していく考えを示した。

 ドコモは米アップルの「iPhone(アイフォーン)5」を扱うKDDI(au)などに押されており、新商品投入で巻き返しを目指す。

 発表会にはCMキャラクターで女優の堀北真希と俳優の渡辺謙も登場。堀北は「おじいちゃんから子どもまで、それぞれに合ったスマホで家族いっしょに(春の)新生活を過ごしてほしい」と話した。