モーニング娘。が16日、東京・オリンパスホール八王子で田中れいな(23)卒業ツアーをスタートした。ステージには、プロデューサーのつんく♂(44)が登場し、グループ12期生を募集する新メンバーオーディション「未来少女オーディション」(この日から4月30日まで受付)を開催することを発表した。

 公演後に会見したつんく♂は、求める新メンバー像について「お騒がせしてくれるような、この時代に合った、目が離せないような派手さがほしい。美輪明宏さん的な。長嶋茂雄さんやレディー・ガガのような派手さ」と大物の名を例に挙げた。

 そして、「日本もアベノミクスで盛り上がっている。こっちも『モーニングミクス』的に盛り上がっていきたい。(新メンバーには)未来をしょってほしい。1人、『星』がいればなんとかなる」と続けた。

 そして現メンバーに対し「緊張感がない人もいる。サボってると思ったら、『お疲れさん』となるかもしれない」と厳しくハッパをかけ、いつ“卒業勧告”を出すか分からないことを通知した。

 採用予定人数を聞かれると、つんく♂は「20人以内に抑えたい」と多数加入させる可能性も示唆。「(応募者の)個性が弱かったら、人数でいきます。そうすればAKB48のインパクトも薄れるし、ももいろクローバーZにも(人数で上回り)大丈夫」と不敵にほほ笑んだ。

 つんく♂は、卒業する田中については「どんな衣装を着てても『ヤンキー感』がぬけない(笑い)。でも、それがれいなの個性。この個性を極めていってほしいし、将来は『女・永ちゃん』になってほしい」と、ヤンキー(不良)たちからもカリスマ的な支持を誇る歌手矢沢永吉を引き合いに出し、エールを送った。

 田中は、グループに在籍した10年間の思い出を聞かれると「ありすぎて…。やっとここまで来た、みたいな感じ。今日、ライブをやってて『自分は歌だな』と思える瞬間があった。今が一番です」と目を輝かせた。

 つんく♂によると、新メンバーは秋ごろをめどに加入させたいという。