俳優で歌手ミッキー・カーチス(75)が3日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで行われた舞台「十二夜」(4日開幕、13日まで)のPR会見に出席し、5月に心臓手術を受けていたことを明かした。本人は「全然平気。大丈夫だよ」とすっかり元気な様子で、同舞台で仕事に本格復帰する。

 カーチスは息切れや体調の悪さを感じ、5月2日に病院に行ったところ、心臓の一部が動きにくくなる「心房ブロック」と診断された。そのまま約2週間入院し、5月9日ごろ約3時間にわたり、心臓にペースメーカーを埋め込む手術を受けた。

 手術後は、周囲に「エベレストから下山したみたいな気分」と話し、息切れもなくなり、体調も回復したという。カーチスは稽古にも普通に参加しており、この日「全然大手術じゃない。心臓が止まりそうになってペースメーカーを入れただけだよ」とひょうひょうと話し「電気で心臓が動いてる。舞台の稽古で体を動かすから、(ペースメーカーの)電圧を、リモコンでピピッと上げてもらってね」と自身の手術をネタに明るく笑い飛ばしていた。

 シェークスピアの喜劇が原作の「十二夜」は、俳優集団D-BOYSが定期的に上演してきた舞台シリーズ「Dステ」の14回目作品。すべて男性が演じる「オールメール」キャストだが、カーチスは「『オールメール』と聞いたので、すべてをメールでやる舞台なのかと思ったよ。でも舞台は楽しいですね~。(演じるのは)酔っぱらってる役だから、分かんなくなっちゃったら寝ちゃうかも」と笑わせ、持ち前のジョークも快調だった。

 またこの日、D-BOYS(14人)の弟分的俳優集団D2(16人)が今月1日付でD-BOYSと合体したことも正式に発表された。今後はD2の名はなくなり、D-BOYSとして総勢30人の集団として活動していく。

 同舞台には、お笑いトリオ、我が家の坪倉由幸(36)も舞台での俳優デビューを飾る。ほか、碓井将大、三上真史、池岡亮介、荒井敦史、加治将樹、鈴木裕樹、陳内将、山田悠介、近江陽一郎、山口賢貴らが出席。大阪公演はABCホールで17日から20日まで。