フリーアナウンサー久米宏(69)が9日、都内で、BS民放5局の共同特別番組「久米宏のニッポン百年物語」(29日、30日、来年1月1~3日、いずれも午後9時)の制作発表会見に出席した。食(BS日テレ)、医学(BSフジ)、流行歌(BS-TBS)、鉄道(BS朝日)、家族(BSジャパン)をテーマにこれまでの100年を振り返り、未来の日本を考える内容。各局が各テーマで順次放送し、久米は全番組に出演する。

 久米は100年後について「ついこの間まで、男尊女卑が厳しくあった。女性の参政権も最近の話。先進国の中で異常に女性の社会参加が遅れているのが日本。子育ての問題などいろいろあるが、どの職場に行っても女性と男性が半分ずついる社会に、もしかしたら100年じゃならないかもしれないマイナスの力がはたらいている。どこに行っても男女同じ数だけ働いている国になったら本当にいいと思う。特に国会や裁判所」などと語った。4人兄弟の久米は、兄弟で男は久米だけ。父は出張がちと紹介。男の多い社会に抵抗があるからとした。

 また、テレビの100年後について「耳で聴くテレビが登場している気がしてならない。視覚と聴覚をものともしないテレビ。目で見るのは疲れるので」などと語った。

 久米が年末年始の特別番組に出演するのは78年以来35年ぶりで、BSに本格的に出演するのは05年以来。年末年始に地上波にない番組を見たい人が多いと思ってやってみようと思った。さらにBSのファンだから出演を決めたという。出演のオファーの際、カバーボーイと言われ、番組の冒頭と最後に出ればいいと思っていたので収録は疲れたと冗談めかした。