新春恒例の人間国宝桂米朝(88)率いる一門会が2日、大阪・サンケイホールブリーゼで行われ、桂ざこば(66)が泣き笑いの新春あいさつを行った。

 72年の米朝一門会初回から、42年で初めて、高座に米朝の姿がなく、新春あいさつの口上で、ざこばが中央に座った。ざこばは「今日はちょっと(米朝は)お休みということで、初めての(新春一門会)お休みなんです」と説明。ただ、米朝は楽屋には姿を見せており、ざこばは「この同じ屋根の下には来てます」と、師匠の元気な様子を報告した。

 ところが、あいさつの途中、感激屋のざこばらしく「私がね…米朝一門を引っ張っていける人間やないんで…」と口にすると、涙で声を詰まらせた。続けて「こんなん言うたら、なんですけど、(兄弟子の故桂)枝雀兄ちゃんやら…ね…」と、再び言葉にならず。ただ、最後は泣き笑いの表情で「まあ、よろしゅう頼んます!」と、あいさつし、客席から拍手を浴びた。

 また、ざこばの後を受けたのは、ざこばの兄弟子だった枝雀さんの弟子、桂南光(62)。南光は「今日は、、ざこば兄やん、大丈夫かな?

 と思ってたけどね」と、ざこばの乱れっぷりをネタに爆笑を奪った。