英王室ウィリアム王子の長男、ジョージ王子(8カ月)が、初外遊で訪れたオーストラリアで、早くも同国の「経済発展」に貢献した。

 ジョージ王子の私物が入ったカンガルーのリュックサック(14・95豪ドル=約1427円)がテレビや新聞で紹介されたところ、あっという間に完売した。

 デーリー・メールなど8日の大衆紙各紙によると、リュックは、オーストラリア・コアラ基金から贈られたもの。カンガルーの親子をイメージした、かわいらしいデザインだ。

 最初の訪問国ニュージーランド・ウェリントンに向かう一家が7日(現地時間)、オーストラリア・シドニーで飛行機を乗り換えた際、キャサリン妃に抱かれたジョージ王子の横で、ウィリアム王子が手にしていた。

 同基金のホームページでも紹介し、「多くの店で品切れになっています」と報告。ジョージ王子効果に、うれしい悲鳴を上げている。

 英王室関係者も、「今回の訪問の注目は、夫妻以上にジョージ王子に集まっている」と指摘。一家はニュージーランドとオーストラリアに約3週間滞在。ジョージ王子はシドニーのタロンガ動物園視察など、6回の「公務」に登場する。(ロンドン=鈴木雅子通信員)