昭和の歌姫、美空ひばりさん(享年52)の都内の自宅が28日、美空ひばり記念館として一般に開放された。

 初日となったこの日は中村メイコ(80)ビートたけし(67)郷ひろみ(59)のゆかりの3人が訪れた。

 ひばりさんの料理係だった辻村あさ子さん(63)の作ったところてんを味わい、「のどに優しい独特の味だね」(たけし)とそれぞれに満足の様子。親友だったメイコは「毎晩のように一緒にゲイバー通いをして夜明かししたことを思い出します」。郷は「自宅に当時珍しい豪華なカラオケセットがあったのが印象的でした。最初にご自分で歌われるので、後に続きにくかった」。

 長男の加藤和也さん(42)がビートたけしの大ファンで、ひばりさんがたけし経営の東京・四谷の居酒屋を訪ねてきたのが知り合うきっかけだったというたけしは「表では薄いけど、裏では濃い付き合いでした。ものまねが異常にうまかった。耳が良かったんだね」。辻村さんらお世話係の3人がいまだに邸内で暮らしていることに「秋元康に頼んで青葉台に住む3人組のABB76として売り出してもらったらいい」と笑わせた。

 記念館は完全予約制で電話は0570・000・868。誕生日となる29日にはアルバム「私が好きな美空ひばりの歌」が発売される。