時代劇を愛する役者や映画職人の生き様を描く映画「太秦ライムライト」の試写会が9日、大阪市北区のブルク7で行われ、主演の福本清三(71)が挨拶を行った。

 55年の俳優人生で「5万回斬られた男」として紹介された福本は「僕が主役なんて今でもとんでもない。人前で話すのも苦手」と恐縮しきり。会場からの質問コーナーで「殺陣がうまくなるには?」と問われると「見よう見まねで練習するのが1番」とアドバイス。「時代劇に元気がないので、とにかく1人でも多くの人に観ていただきたい」と話した。 映画は、かつて東洋のハリウッドと称された京都・太秦を舞台に展開。大部屋俳優で「切られ役」に徹した主人公の生き様を描く。世界武術大会で優勝経験もある山本千尋がヒロインを熱演。脇役として、松方弘樹、小林稔侍、本田博太郎、合田雅吏、萬田久子、栗塚旭らが出演。中島貞夫監督や殺陣技術集団「東映剣会」も登場する。落合賢監督。6月14日に関西先行公開、7月12日全国ロードショー。