能年玲奈(21)主演の映画「ホットロード」(三木孝浩監督)の大ヒット御礼舞台あいさつが31日、都内で行われ、能年と恋人役の登坂広臣(27)三木監督が登壇した。公開3週目の30日現在で100万人を動員し、興行収入は15億円を超えた。

 周囲の反応も上々で、壇上の能年は笑顔が絶えなかった。街中で、映画を見たばかりの女性ファンに声を掛けられたことがあったという。「街を歩いていたら、女の子たちが声をかけてくださって、追いかけてきてくださった。『どうでしたか?』って聞いたら、『感動した』って言ってもらえて、よかったなあって思いました」。うれしさのあまり、ファンに逆取材してしまったことを告白した。

 一方で、原作の少女漫画を知る世代の母親は、能年が主役の和希を演じることに衝撃を受けていたという。「最初は『イメージが全然違うなあ』と言われたんですけど、見てくれたら『すごく良かった』と言ってくれて、ちょっと安心しました。何度も劇場に足を運んだみたいで、なんか親バカ…」と笑わせていた。

 母の愛に飢えた女子中学生と、暴走族の青年の純愛ラブストーリー。能年は「青春の映画なので、次はさらに共感していただけたら」と、リピーターを期待した。司会者から「フラットな気持ちで見てもらいたいか」と聞かれると、能年は「フラフラッと劇場に足を運んで下さい」と、相変わらずの天然コメントを返していた。