大阪の“秘史”をめぐり、会計検査院の調査官と大阪の男たちの攻防を描く映画「プリンセス

 トヨトミ」の公開を前に、大阪城公園の西の丸庭園で16日夜、野外上映会が行われた。カウントダウンの後で打ち上げ花火が上がり、煙が風で払われると、赤くライトアップされた大阪城天守閣が闇に浮かび上がった。

 物語の舞台は現代の大阪。大坂夏の陣以降、民衆がひそかに守り続けてきた「大阪国」が調査官によって危機にさらされ、大阪国民が決起するサインとして大阪城が赤く染まる。

 イベントでは調査官役の堤真一、綾瀬はるから出演者が登場。堤は「東日本大震災の後なので、愛情を持って一致団結する姿から何かを感じてくれたらうれしい」とあいさつした。

 橋下徹大阪府知事ら約800人の“大阪国民”が集結。「大阪都」構想を提唱した橋下知事は「大阪国、独立しましょうよ、皆さん」と呼び掛け、観客を沸かせた。

 映画は28日に全国で公開される。