スイス南部の保養地で開催されたロカルノ国際映画祭で13日、青山真治監督(47)の「東京公園」に「金ヒョウ賞(審査員特別賞)」が贈られることが決まった。今回特別に設けられた賞で、常設の最高賞「金ヒョウ賞」に匹敵する。

 ロカルノ映画祭は、世界3大映画祭に次ぐ映画祭として若手監督の登竜門とされる。青山監督は審査員を務めたこともあり、常設の最高賞「金ヒョウ賞」は他の監督に譲ったが、今回作品で高い評価を得て、過去の実績もたたえる形での特別賞授賞となった。

 作品は小路幸也さんの同名小説の映画化。カメラマンを目指す大学生、親の再婚で義理の姉となった女性、幼なじみの女性を中心に「死」と正面から向き合うことの難しさを描いた。出演者は三浦春馬(21)栄倉奈々(23)小西真奈美(32)井川遥(35)。