05年6月28日に都内の自宅で亡くなった、女優林由美香さん(享年35、本名・小栗由美香)を描いたドキュメンタリー映画「監督失格」の記者会見が30日、都内で行われ平野勝之監督と、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で知られ、実写映画を初プロデュースした庵野秀明氏と、音楽を担当した矢野顕子が出席した。庵野氏はプロデュースした理由について「平野さんと何年かぶりに飲んだとき。作品をつくれないとグダーッとなってた。つくれないつらさを分かるので、1本つくればいいという思いだった。出来上がって良かった。作品を見て、僕も本当に良かったと思いました」と喜びを口にした。

 また平野監督は「(制作の)きっかけは、亡くなった6年前の出来事。(亡くなった当時を撮影した)テープの存在があって、心の中に引っかかっていて、映画をつくれと言われているようだった。去年くらいにきっかけがあって覚悟を決めてつくり始めました」と話した。9月3日からTOHOシネマズ六本木ヒルズで先行公開され、10月1日から宮城、千葉、静岡、大阪、兵庫の各府県、同15日から北海道で公開される。