俳優豊川悦司(52)が4日、大阪市内で主演映画「娚(おとこ)の一生」(14日公開)の特別上映会に出席、広木隆一監督(61)と舞台あいさつを行った。

 人気コミックの映画化。東京で仕事と恋愛に疲れ、田舎に移ったつぐみ(栄倉奈々)と、52歳独身の大学教授・海江田(豊川)との大人の恋愛を描く。オトナの男の色気が肝の役柄は豊川にはハマリ役で、広木監督は「全然何も言わなかった」と役作りを丸投げしたという。そんな豊川に思わぬプレッシャーになったのが、海江田教授が関西弁だったことだ。

 大阪生まれとあってお手の物と思いきや「共通点ではありますが、大阪を離れてかなり経つので…。しかも今の若い人のでなく、大人の話すような関西弁じゃないといけないので」。撮影中は昔の上方漫才をテープで聞いて勘を取り戻していたという。

 この日は、かなりコテコテの関西弁を操る女性MCが進行を務めた。「取材でもインタビュアーがそう(関西弁)なら、うつってくる。関西弁になりますけどね」と微妙に昔?

 のアクセントを取り戻し、最後は「今日の特別上映会は2000円で若干高いんですよね?

 その差額を埋めるトークができたかどうか。そこはご容赦ください」と、口調は標準語ながら、上品なボケで笑いを誘った。