シンガー・ソングライター小田和正(60)が5日、静岡エコパアリーナで3年ぶりの全国ツアー「今日もどこかで」をスタートさせた。前回より7公演を追加。9月26日まで29会場52公演で32万人動員予定だが、国内60代歌手としては最大規模の全国ツアーとなる。

 この日も7500人のファンを前に、体力と高音をパワフルに披露した。還暦を迎えても毎回ステージを走り回るのが恒例。一方で長期間のツアーだけに、スタッフから「走らないで」と心配する声もある。だが冒頭から「明日つらいとか言ってられない。今日行けるだけ行きます」と完全燃焼を宣言。2曲目「愛を止めないで」から早速疾走を開始した。その後も計65メートルの花道を駆け回り、27曲を歌いきった。

 週2~3回のジム通いを習慣にするなど、体力維持に努めてきたが「まさかこの年まで走り回っているとは思わなかった」としみじみ。「次の目標があるとすれば、もう次の1歩踏み出しているのかも」と、力強かった。