民放連は17日、理事会を開き、情報番組「発掘!あるある大事典2」のねつ造問題で除名していた関西テレビを、同日付で制限付きながら復帰(会員活動停止)させることを決め、同局は北京五輪放送が可能となった。1年ぶりの再入会。

 同局のキー局、フジテレビは、野球3位決定戦と決勝、柔道男子100キロ級決勝、女子78キロ級決勝など、注目度の高い競技の優先放送権を持つ。これまで、復帰と五輪放送を関連付けていなかった広瀬道貞会長だが「視聴者に迷惑を掛けないことを基本に考えた」と復帰理由を説明した。

 関西テレビの片岡正志社長(63)は「視聴者の利益のための判断はありがたい」「失った信頼を取り戻す機会を与えられたと思い、全社一丸となって再生へ全力をあげる所存」などと語った。総会や民放連行事への参加資格がない活動停止処分のままだが、9月に民放連が再検討するという。