中村勘三郎(53)主演の「法界坊」(11月1~25日)の公開げいこが10月31日、東京・浅草寺境内の平成中村座で行われた。「法界坊」は00年に江戸時代の歌舞伎小屋の趣きを生かした仮設劇場「平成中村座」の第1回公演で初演され、その後、02年大阪、07年にはニューヨークで英語版が上演された。今回は8年ぶりの浅草上演で、勘三郎も「浅草を舞台にした作品なので、また浅草でやれるのはうれしいよ。これはやるごとに変化・成長していく作品だから、派手でワクワクする、よりパワーアップした舞台を見せますよ」。

 今回の公演では毎回、外国人には通常より9000円引きの特別料金を設定し、7日夜の部(午後4時30分開演)には英語による「ニューヨークバージョン」特別公演が行われる。「唐沢(寿明)からメールがあって、宇多田ヒカルが(英語版を)見たいと言ってきた。英語が分かる日本人が見に来るのは、やりづらいし怖いよね。でも、昨年は英語でやっていたので、日本語のせりふを忘れてしまっていた。間違えないようにしないとね」と自らを戒めていた。