人気作家東野圭吾氏の直木賞作品で、映画でも大ヒット中の「容疑者Xの献身」が舞台化される。若者に人気の演劇集団キャラメルボックスが来年4、5月に東京・池袋のサンシャイン劇場などで上演する。

 「容疑者-」は福山雅治主演で映画化され、10月に公開されたが、約400万人を動員するロングランヒットになっている。今回の舞台化のプランは、映画に先駆けて昨年秋に放送されたフジテレビのドラマ「ガリレオ」シリーズ以前、2年近く前から進行していた。キャラメルボックス代表で脚本・演出を担当する成井豊氏が「これはぜひ舞台でやりたい」とほれ込み、脚本執筆に入っていた。映画版は意識せず、行き詰まる緊張感の人間ドラマを原作に忠実に舞台化するという。東野作品の舞台化はこれまでに劇団スタジオライフの「白夜行」がある。