元宝塚歌劇団の女優和央ようか(40)が体調不良で降板した東京・日生劇場「SUPER

 MONKEY~西遊記」(2月4~28日、6月大阪松竹座)の公演自体も中止することを10日、制作の松竹が発表した。

 「SUPER-」は中川晃教(26)が孫悟空、和央がその分身役でダブル主演し「シルク・ド・ソレイユ」の中国人スタッフが演出する活劇。今月4日からけいこに入り、和央には激しいアクションが求められたが、05年12月に2メートルの高さから落下し骨盤などを骨折しており、その古傷もあって思うような動きができず、本番への出演は無理と判断。9日にはファンクラブ会員へのメールで降板と無念の思いを報告した。

 松竹では代役も検討したが、もともと和央と中川のダブル主演で企画が進んだ経緯もあり、和央級の女優を探すのは現時点では困難な状態。チケットも2万枚以上売れている中で和央のファンクラブ会員が約1万枚を購入し、和央の降板で多くの払い戻しも予想され、観客動員に影響は必至だった。そのため、この日午後、公演中止を決め、都内のけいこ場で中川、阿部力ら出演者にも伝えた。今回の中止で松竹は数千万円の損害となるもようだ。

 [2009年1月11日8時50分

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